2002年夏のゲームコンサート

2002/08/27 … 東京文化会館
2002/08/28 … 東京芸術劇場

今年の夏は、ゲームミュージックのイベントが二つ。しかも、両方とも超メジャーどころです。運良くどちらのチケットも手に入ったので、会社を早退して聴きに行ってきました。

大乱闘スマッシュブラザーズDX オーケストラコンサート

まずは、上野で開かれた、こちらのコンサート。私が参加したのは夜の部でした。

東京文化会館
東京文化会館

会場に着くと、既にたくさんの人。案内に従ってホールに入ると、五階席まであって、それでいて、どの席もステージから極端に遠くない、面白い構造のホールです。

公演スケジュール
公演スケジュール

第一部
曲名 原作
1 惑星コーネリア スターフォックス
2 ジャングルガーデン ドンキーコング
3 神殿〜グレートベイ リンクの冒険・ゼルダの伝説
4 ドクターマリオ ドクターマリオ
5 オリジナルメドレー スマブラDXオリジナル曲
6 夢の泉 星のカービィ夢の泉の物語
7 ポケットモンスターメドレー ポケットモンスター

強く感じたのが、オーケストラなのに、ゲームっぽい!ということ。

小道具をいろいろ使って効果音にしたり、特殊な奏法で変わった音を出したりして、ゲームの雰囲気を大事にしています。

風の音とか最初ビックリ。バイオリンによる虫の群の音はすげーと感心。

司会は、スマブラDXを作った桜井政博氏とカービィの声をあてている大本眞基子氏です。桜井市は、饒舌ではなかったけれど、本職がゲームデザイナーと思えないくらい落ち着いた司会っぷり。

氏曰く、このコンサートの模様がたとえCD化されるようなことがあっても、それは情報が落ちたものである。今、この場にいて聴ける音楽が一期一会であり、またとない機会であることを噛み締めて堪能して欲しいと強調していました。全くその通り!

プログラム
パンフレット

夜の部は、やや年齢層が高めだそうで…。私には、それでもファミリー層が多いように見えました。

指揮の竹本泰蔵氏は、スマブラDX本編のオーケストラパートにも参加されていたとのこと。実に躍動的に楽しそうに指揮をなさっていました。

竹本氏の初ゲームは、お子さんと遊んだGBの「マリオランド」。RPGなら、同じくGBの「カエルのために鐘は鳴る」だそうです(RPGじゃないような…)。渋い選択ですね〜。会場の皆さんも、おお〜っ。分かるところが素晴らしい。

桜井氏によると、ドクターマリオをキャラに入れたのは、同ゲームの曲を使いたかったからだとか。

ドクターマリオというゲームは戦局が豊かであり、自分がピンチになったときや、力を貯めて反撃を伺っているときなど、いろいろな状況があり得る。スマブラもそうじゃないかと思っていた…のだそうです。

第二部
曲名 原作
1 オープニング スマブラDXオープニング
2 惑星ベノム スターフォックス64
3 ヨッシーストーリー ヨッシーストーリー
4 ブリンスタ深部〜ブリンスタ メトロイド
5 スマッシュブラザーズ大メドレー いろいろなゲーム
6 ファイアーエムブレム ファイアーエムブレム
7 グリーングリーンズ 星のカービィ
8 レインボークルーズ(アンコール) スーパーマリオ64

第二部では、三人の担当コンポーザー(酒井省吾氏、池上 正氏、安藤浩和氏)がオーケストラアレンジ及び指揮者として参加されました。それぞれ、オープニング、惑星ベノム、ヨッシーストーリーを指揮。

素人目ですが、特に酒井氏が上手かったように思います。あとから聞いてみると、経験者だそうで、納得。

ファイアーエムブレムのあとで、桜井氏が突然、ファイアーエムブレムのCMオペラを歌い出したのには大爆笑! 会場も大受けでした。天から啓示を受けたとかで…。

コンサート全体を通して、曲を聴くごとに、ゲーム画面やプレイしていた頃の情景が目の前によみがえりました。ゲームの原体験の多くが、任天堂ゲームにあるからこそなんでしょうね。とても幸せなひとときでした。

会場をあとにしようとする途中、コンサートではよくあることですが、通路脇に、贈られた花が置かれていました。

エンターブレイン社長の浜村弘一氏はよく見かけるので、ああ、また贈ってるね、くらいだったのですが、隣の花には「あさりど」の名が。おお、そういえば、確かに、スマブラといえばあさりどです。番組は終わってしまったけど、忘れていなかったんだなーと思うと、ちょっと嬉しくなりました。

第16回ファミリークラシックコンサート ドラゴンクエストの世界

翌日は池袋で、毎年お馴染みのコンサートでした。今回はPS版が出たばかりのドラクエIVです。

東京芸術劇場
東京芸術劇場

会場に着くと、いつものコスプレ組がまったく見あたらないので、あれ〜?と思っていたら、禁止令が出ていたんですね。休憩中に行ったトイレに張り紙してありました。やっぱり、主催側としては歓迎してなかったのかな。

ホールに入ると、大きな会場なのにほぼ満席。

序曲
王宮のメヌエット
勇者の仲間たち
(間奏曲〜戦士はひとり征く〜おてんば姫の行進〜武器商人トルネコ〜ジプシー・ダンス〜ジプシーの旅〜間奏曲)
街でのひととき
(街〜楽しいカジノ〜コロシアム〜街)
勇者の故郷〜馬車のマーチ
立ちはだかる難敵
恐怖の洞窟〜呪われし塔
エレジー〜不思議のほこら
のどかな熱気球の旅
海図を広げて
ピサロ〜ピサロは征く
謎の城
栄光への戦い
導かれし者たち
亜麻色の髪の乙女(アンコール)
花の首飾り(アンコール)
そして伝説へ…(アンコール・ドラクエIII)

今回は、かなり前の方だったので、空気のふるえが感じられて凄かったです。

ドラクエコンサートで楽しみなのは、演奏はもちろんなのですが、すぎやまこういち氏のトークも忘れてはいけません。

最近よく寄せられる質問として、携帯の着メロでドラクエの音楽を使っているのですが、原曲通りではなく、移調しているのはなぜですか?というもの。

それは、それぞれの機種ごとで再現可能な音域が異なったりするので、機種の特性に合わせて変えているんだそうです。移調してもメロディーとしては変わらないので。

PS版ドラクエIVでは新曲が二つ、増えましたが、それについてこんなふうに仰ってました。

ゲーム機の進化に伴って、使用できる容量も増えてきた。音楽もついたくさん作りがちになってしまうが、安易にそれをやってしまうと一つ一つの曲の印象が散漫になる。だから、ゲーム音楽を作るときには、よく吟味してむやみに曲数を増やさないように気を付けている。

PS版ドラクエIVでは、二曲増やしているが、それは確かに必要だと納得した上で増やしている、とのことでした。

コンサートマスター朝枝信彦氏はソロパートで見せ場たっぷり。

身体全体で演奏しているって感じです。すぎやま氏もそれを分かっていて見せ場を用意しているんでしょうかね。

プログラム
プログラム

アンコールはすぎやましのヒットナンバーから。ドラクエコンサートで、ドラクエ以外の曲を演奏するのは初めてなんですって。

歌謡曲はあまり聴かないので、よく知らなかったんですけど、聴いてみると確かにすぎやま節。ドラクエに出てきても違和感無いかも。

最後は、やっぱりドラクエじゃないとね! 曲名は言いません。分からなかったらドラクエファンのモグリです…との台詞と共に始まったのはドラクエIIIのED「そして伝説へ…」。

なんかこう、聴衆もきっとお馴染みさんがそれなりに多い中で、それも含めて常に楽しませようという姿勢が満ちていて嬉しいですね。来年も楽しみです。

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